今回はADHDと診断された大人の方向けの仕事のお話です。
社会には無限に近いほど仕事があります。
その中で、私達はお給料や場所、仕事の内容、会社の規模、福利厚生、人間関係、
キャリアプラン、そもそも起業をしたり、デイトレーダーになったり、役所に勤めたりと
様々な選択肢がある中で、縁のあった仕事をしています。
では、ADHDの方はどういったポイントで仕事選びをすべきなのか。
その辺りを今回は考えていこうと思います。
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目次(Contents)
どういったポイントで仕事選ぶべきか
まずは自分自身を知ることから始めてみましょう。
今までどのような経験をしてきて、何に興味や関心があるのか、また、
何が得意なのかという点もしっかりと把握する事が第一歩となります。
この点では、一般の方とも同じと言えると思います。
ですが、ADHDはその特性上、本当に「得意」という分野の仕事に就かなければ、
十分なパフォーマンスが出せないことは勿論、そもそも仕事にならない可能性もあります。
また、必要に応じて新しい知識の習得も行う事もある為、興味関心がないと、
長続きしない可能性が高い事を知っておきましょう。
逆を言うと、当然ですが、得意な分野・好きな分野の仕事に就くことができれば、
集中力も保ちやすく、ミスも少なくなりますので、ADHDの強みを発揮できることでしょう。
上記を考慮すると、ADHDの方の適職に就く為にやらねばならないことは
以下の順番となります。
<1> 自分自身の興味・関心事を思い浮かべ、その内容をメモに取る
<2> 自分自身の得意なこと思い浮かべ、その内容をメモに取る(周囲の方にも聞くこと)
<3> リクナビなどで、メモに取った内容と募集要項を照らし合わせ、条件が合致し、
なおかつ収入が得られるものを探す
最後の<3>について、複数の候補からめでたくオファーが来た場合は、当人の好みより
当人の得意・不得意をベースにしてどちらにするかを判断したほうが良いです。
これは、仕事が「好き」というだけでは成り立たないためです。
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障害者雇用枠という選択肢について
国は、以下の目的で障害者雇用枠という障害者雇用対策を推進しています。
障害のある人が障害のない人と同様、その能力と適性に応じた雇用の場に就き、地域で自立した生活を送ることができるような社会の実現を目指し、障害のある人の雇用対策を総合的に推進しています。
(出典:厚生労働省 障害者雇用対策)
また、平成30年5月時点で企業に対して、雇用する労働者の2.2%に相当する障害者を
雇用することを義務付けています。なお、平成33年までには2.3%までの引き上げが
予定されております。
(関連リンク:厚生労働省 障害者雇用率制度)
そもそも、この障害者雇用枠を利用する場合は、前提事項として知的障害、精神障害、
身体障害のいずれかに当てはまっており、障害者手帳や療育手帳を持っている、あるいは
就職するまでに持っていることが条件としてありますので、これに該当しない場合は、
障害者雇用枠自体を選択することが出来ませんので、注意してください。
※雇用にかかわらず、障害年金等にも障害者手帳や療育手帳は関わってきますので、
該当する方は絶対に自治体に申請をして取得することを強くおすすめします。
これらの手帳の有無で本当に助けられることが多いです(ちょっと脱線しました
障害者雇用枠は一般募集とは異なる扱いとなりますので、応募する前にかならず募集要項を
熟読し、内容を把握した上で、応募するようにしましょう。
一般的には、お給料は一般募集より低くなりますが、症状を考慮した協力体制が
敷かれた物となっている場合が多い為、心配な方は障害者雇用枠を前提として、
応募したほうが良いかもしれません。
まとめ
簡単ではありますが、大人のADHDの方向けの適切な仕事の選び方をまとめてみました。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず・・・・・とまではいきませんが、
現状で自分に出来ることをキチンと把握することは重要です。
障害者雇用枠で応募するにしても、応募動機等の面談はありますので、
自分の強みを知っていれば、面談時にアピールできますし(私も面接官経験有り)
次回は今回の仕事の選び方を元に、ADHDの方向けの仕事をご紹介しようと思います。
当然ですが、私が斡旋するのではなく、「このような仕事がADHD向けですよ」という
流れですので、その辺りはお間違えのないようにお願いいたします(笑
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