【発達障害】注意欠陥・多動性障害(ADHD、AD/DH)の年齢層別の症状について

前回の更新で、子どもと大人の大まかな注意欠陥・多動性障害(ADHD、AD/DH)の

症状について理解いただけたと思います。

次に、さらに詳細な年齢層別で表面化しやすい症状をご紹介したいと思います。


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乳児(0歳~1歳)のADHD症状

前回も記載しましたがが、まだまだ生まれて間もない未発達の乳児では、

ADHDの症状が分かりやすく出ることはありませんが、

ADHDの乳児が起こしやすい行動としては以下があります。

・なかなか寝付かない

・寝返りをうつことが多く、落ち着きがない

・視線が合わない

・抱っこされることを嫌がる

1歳までは過敏に反応せず、まずはしっかりお子さんの様子を

見ることから始めてみましょう。

幼児(1歳~小学校就学)のADHD症状

一般的にADHDの症状は小学校に入る頃までに、現れる子が多いと言われています。

これは保育園や幼稚園に行きだすと、親御さんが自分の子と他の子を比較し、

自分の子がちょっと周りと違うと気づく事があったり、

経験豊富な園の先生からの指摘や、市や区の定期検診の際に指摘されることが

多々ある為です。

指摘される内容としては大きく分けて2点。

「トラブル行動」と「言語発達遅れ」です。

●トラブル行動

・他の子をたたいたり、乱暴をすることがある

・順番などのルールを守れない

・落ち着きがなくてじっとしていることができない

・我慢ができないので癇癪(かんしゃく)をおこすことが多くみられる

・物を壊すなど乱暴・破壊的な遊びを好むことがある

・視線が全く合わない

・自傷行為を行う

・今やっていることをほったらかして次のことを始める

●言語発達遅れ
この時期のADHDの子どもは言葉の発達遅れをはじめとした合併症が

見られることもあります。

自閉症スペクトラム(ASD)、学習障害(LD)が、ADHDの検査時に合併症として

診断されることが多いです。

幼児期の子どもは何かとトラブルを起こしがちですが、ADHDの子供たちは

特に際立っています。ですが、それは先天的な脳の機能障害によるものであって、

親の問題(しつけ)ではない点に注意してください。

ADHDの子どもの場合、起こしたトラブル行動に対して、保護者や身近な人が

いくら注意しても、簡単には治らなく、しかも、何度も同じトラブル行動を

繰り返してしまいます。


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小学生(6歳~12歳)のADHD症状

小学校に入る段階になると、以下のような顕著な症状が見られてきます。

・授業中でも、じっと座っていることができず歩き回ってしまう

・注意力に欠け、興味の対象が次々変わる

・不器用でダンスや工作が苦手なことが多い

・友達が嫌がっている事を理解できない

・突発的な行動をおこすことがあり、自分の怒りの感情をコントロールできない

・突然話しかけて他の人の邪魔をしたり、他の人に話しかけられても

 ぼーっとしてうわの空に見られる

・物を忘れたり、なくしてしまうことが多い

・友達と仲良くできずトラブルを引き起こしてしまうことが多い

・教室で、授業中あてられていないのに話し始めたり、落ち着きがない

・先生に怒られている意味が理解できない

上記の事が在学中に長く続くことで、最初は注意だけだったものが、

問題視されてしまうことが多く見られます。

ただし、当の本人は「それが普通」であり、ワザとしている訳でも無い為、

周囲からのフォローが必ず必要となってくる時期でもあります。

なお、この頃にははっきりとした症状が出るため、

「ADHDの可能性がある」から「ADHDである」と医師から診断されることが

多い時期でもあります。

中高生(12歳~18歳)のADHD症状

思春期になると自分は勿論、周りの事も理解できるようになる子どもが増えるため、

多少はADHDが治まる傾向があります。

ですが、理解できてくるがゆえに、他人との比較が出来てしまい、

成績不振による自信の喪失やコンプレックスが当人を苦しめることが多いです。

主な行動は以下が挙げられます。

・親、教師への強い反抗

・友人とうまく付き合えず、トラブルになることが多い

・ルールに従うことができない

・忘れ物、ケアレスミスが多く

・勉強への意欲の低下、学力の低下がいちじるしくなる

・やる気がなく投げやりな態度をとる

・自分の世界に引きこもりがちになる

・自己評価が低い

上記以外にも、発達障害の合併症(例:学習障害(LD))が目立ってくることもあります。

対人関係がうまく築けない場合やコミュニケーションが上手く取れない場合は、

自閉症スペクトラム(ASD)である疑いもあります。

対人関係が上手くいかないことで、不登校やひきこもり、場合によってはいじめといった

問題も発生する可能性があります。

親御さんだけでなく、学校側のサポート体制も重要となります。

※市や区側に働きかけても良いと思います。

まとめ

年齢層別に発生しやすい症状については理解していただけたと思います。

18歳以上のADHDにつきましては別途ご紹介するので割愛させていただきましたが、

どの年齢層にしても、家族のサポートは必須となります。

また、サポートする家族へのケアについても重要な課題です。

ただでさえ、育児ノイローゼ(うつ)になりやすい時代でもありますので・・・・。

この家族への市や区のサポート(人的金銭的な面)もそのうち記事にしたい所ですね。

また、今回紹介した問題の多くは、ADHDが治まれば大きな問題とならずに

済むものも多いです。そのため、ADHDの症状を和らげる為に薬の服用を行う人もいます。

どういった薬があるのか、その効果は?その辺りも次回以降にご紹介したいと思います。


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