【発達障害】学習障害(LD)セルフチェックシート(子ども版)

<注意事項>
本チェックシートはあくまで主観的な検査に過ぎず、
LDの可能性の有無を簡易的に示唆する目的で作成されたものであり、
LD以外の病気の可能性の有無について、いかなる示唆を与えるものでもありません。
また、直接の面談を含む医師による診断の代わりになるものではありません。
医学的知見をもとに確実にLDであるかを判断するには医師の診断が必須となります。
そのため、この健康チェックは、症状や結果を保証するものではありません。
参考程度に留め、気になる症状があった場合は早めに適切な医療機関
(子どもなら小児科、大人であれば精神神経科)にご相談下さい。

※このチェックリストの結果により、万が一、利用者が不都合、
 不利益をこうむった場合でも、当ブログはいずれもその責を負わないものとします。

また、医学的な分類では学習障害(LD)は以下の3種が存在していますが、
総称して、「限局性学習症・限局性学習障害」と診断されます。

・読字障害(ディスレクシア)・・・・・・読みの困難
・書字表出障害(ディスグラフィア)・・・書きの困難
・算数障害(ディスカリキュリア)・・・・算数、推論の困難


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目次(Contents)

チェック項目:聞く

以下のチェック項目に対して、半年以上に渡って、該当する場合はチェックしてください。
※「年齢に見合った動作・判断ができているか」もチェックポイントとなります。

□ 新しい言葉がなかなか覚えられない
□ 程度を表す言葉やニュアンスを理解できない
□ 書いてあることを理解するより、話し言葉の方が理解しにくい
□ 「しんぶんし」「プレゼント」など、長い単語を正しく聞き取りにくい
□ 「のり」と「はさみ」、「冷蔵庫」と「洗濯機」などの言葉を間違って使うことがある
□ 聞き間違いがある (意味のとり違いなど)
□ 聞き漏らしがある(聞いているはずなのに)
□ 面と向かって言われると聞き取れるが、集団指示などの場面では難しい
□ 話し合いが難しい(話し合いの流れなどが理解できない)
□ チャイムやアラームを気にしない
□ 人からの指示を理解できない
□ 「それ」「あれ」などが何を指すか分からない

チェック項目:話す

□ 「やわらかい」を「やらわかい」など、発語の際に音を入れ違えてしまう
□ 「私はきのう友達と公園へ行きました」など、長い文を復唱するのが苦手
□ 適切な速さで話すことが困難(たどたどしい、早口であるなど)
□ 言葉につまったりする
□ 単語の羅列や、短文で内容に乏しい話をする
□ 思いつくままに話したり、筋道の通った話をするのが困難
□ 内容を相手に分かりやすく伝えることが困難
□ 話すスピードが極端に早いまたは遅い
□ 「象・鼻・長い」など単語の羅列が多い
□ 抑揚や声のトーンが不自然

チェック項目:読む

□ 文中の語句や行を抜かしたり、または繰り返して読んでしまう
□ 適切でない(意味が通らない)ところで区切って読んでしまう
□ 「町」を「むら」、「入る」を「でる」など、意味的に関連のある漢字と
  読み間違えてしまう
□ 黙読が苦手
□ 音読はできても、内容を理解していないことがある
□ 幼児期には文字に興味がないし、覚えようとしない
□ 読んでいるところを確認するように指で押さえながら読む
□ 文字間や行間を狭くするとさらに読みにくくなる
□ 一度、音読して内容理解ができると二回目の読みは比較的スムーズになる
□ 文末などは適当に自分で変えて読んでしまう
□ 本を読んでいるとすぐに疲れる(易疲労性)
□ 漢字の訓読みと音読みを使い分けるのを苦手とするように見受けられる。
□ 単語の単位をつかむのを苦手とする。一文字ずつ読んでしまい、
  まとまりのない読み方をすることが多い。
□ 特殊音節(拗音:キャ・長音:おかあさん・促音:ラッパ)であらわされる
  文字を発音できない。
□ ひらがな・漢字が読めない
□ 文章を読むのを嫌がる
□ 読み間違えが多い
□ 文章の要点を汲み取れない
□ 「わ」と「れ」や「ソ」と「ン」などの、似ている文字を区別できない
□ どこを読んでいるのか分からなくなる
□ 読むのが明らかにとても遅い


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チェック項目:書く

□ 読みにくい字を書く
□ 聞いたことを正確に書き取ることができない
□ 独特の筆順で書いてしまう
□ 黒板などに書いてある文字を書き写せない
□ 助詞を正しく使えない
□ 促音(「がっこう」の「っ」)、撥音(「とんでもない」の「ん」)、
  二重母音(「おかあさん」の「かあ」)など特殊音節の誤りが多い
□ 「わ」と「は」、「お」と「を」のように耳で聞くと同じ音(オン)の表記に誤りが多い
□ 「め」と「ぬ」、「わ」と「ね」、「雷」と「雪」のように形態的に
  似ている文字の誤りが多い
□ 画数の多い漢字に誤りが多い
□ 漢字を書く際に、鏡文字を書くことが多い。
□ 文字を書く際に、余分に線や点を書いてしまうことが多い。
□ 年相応の漢字を書くことができないことが多い。
□ 間違った助詞を使ってしまうことが多い。
□ 行やマス目からのはみ出しが大きい
□ 文字を書くのを嫌がる
□ 長い文章がかけない
□ 句読点の打ち方が明らかに不自然

チェック項目:計算する

□ お釣りの計算や金銭管理ができない
□ 数の概念、数値、計算を学ぶことが難しい
□ 計算の途中で迷ってしまい別の方法に変える
□ 数を使って推論することが難しい
□ 1桁の足し算を暗算でなく手の指を折って数える
□ 十五を105といったように書いてしまうことがある
□ 数の大小を比較したり、順序通りに並べることができない
□ 繰り上がり、繰り下がりのある計算ができない
□ 指を使って計算をすることが多い
□ 引き算が苦手
□ 数を覚えるのに時間がかかることが多い。
□ 九九を習得している年齢なのにも関わらず、九九を覚えられていない。
  九九を暗記しても計算に応用できない。
□ 時計が読めない、時間が分からない
□ 筆算をするときに数字がずれて間違えてしまう
□ 計算はできるが、文章題が解けない
□ 図形関連の問題が解けない
□ 年齢相応の数の意味や表し方が理解できない(分母が大きい方が値が大きいetc)
□ 簡単な暗算ができない
□ 計算にとても時間がかかる
□ 電話番号などの数字の羅列の暗記が苦手
□ 複雑な計算式を理解できない
□ 計算式を理解するのが困難
□ 2つ以上の式を用いて解くような複雑な問題が解けない
□ 「昨日」「今日」「早い」「遅い」など、時間の概念を表す言葉が理解できない
□ 長さ(時間、距離)や重さを比較できない
□ 図形を模写できない
□ 抽象的な概念が理解できない
□ 図形の展開図や見取り図が理解できない
□ 1m=100cmなどの単位換算が分からない
□ 早とちりや思い込みが激しい

まとめ

本チェックシートは子どもの成長過程で起こりうる事柄も含まれています。

そのため、1度や2度程度、チェックシートに記載された項目の行動を起こしたとしても、

即座に学習障害(LD)と判断するべきではありません。

重要なことは、このような行動を半年以上継続して続けていた場合です。

その場合はLDの「限局性学習症・限局性学習障害」である

以下のいずれかである「可能性」があります。

・読字障害(ディスレクシア)・・・・・・読みの困難
・書字表出障害(ディスグラフィア)・・・書きの困難
・算数障害(ディスカリキュリア)・・・・算数、推論の困難

気になった方は早めに適切な医療機関(子どもであれば小児科)にご相談下さい。

引用:学習障害をチェックするには?特徴が出始めるのはいつ頃?
   ディスレクシア | 子どもの病気
   学習障害(LD)とは?学習障害の症状3種類、年齢別の特徴、診断方法について詳しく説明します
   学習障害チェックリスト!LDの症状別に学習障害をチェック


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