【発達障害】ADHD治療薬について ~概要編~

ADHDは現段階では残念ながら完治することはありません。

そもそも、ADHDは発達障害という枠ではありますが、

その人それぞれの個性や特性でもあるため、

それを直したり、変更することは土台無理な話であるためです。

そのため、完治という方向ではなく、

「日々の生活を不自由なく、落ち着いて暮らせるようになる」という目的で

以下の治療方法があると前回、お話させていただきました。

※基本的には子どもも大人も両方に適用可能な治療法です。

 ・薬物治療

 ・心理社会的療法(ソーシャルスキルトレーニング)

以前の記事で、大人の注意欠陥・多動性障害(ADHD、AD/DH)について イメージが付いたと思います。 忘れてしまった方は、以下...

今回からはこのADHDの薬物治療について触れていきたいと思います。

※次回の記事から各治療薬の詳細について説明していきます。


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ADHD治療薬の種類と効果について

ADHDの薬物治療として使用される薬は以下となります。

コンサータ

鎮静効果があり、多動傾向や衝動的な行動を軽減することが出来ます。

この事により、学校生活や仕事に集中することが出来、生活にメリハリをつける能力を

向上させることが出来ます。

効果が出るのも比較的早く、服用をはじめて1週間以内にその効果があらわれます。

効果時間は服用後、10~12時間継続します。

ただし、1日1回(朝)が基本となります。

また、適用可能範囲としては、6歳以上で18歳以上の成人にも服用が可能です。

ストラテラ

ストラテラもコンサータと同様に集中力の向上や多動傾向や衝動的な行動を

軽減することが期待出来ます。

ストラテラは即効性はなく、服用開始から効果が出るまでは約2週間かかり、

安定した効果が得られるまでには6~8週間程度必要となります。

※効果が出るまでに時間がかかる理由としては、ストラテラは副作用が強い薬であるため、

 少量からはじめ、その副作用の強さを確認しながら適切な服用量まで徐々に

 増やしていく形を取ります。

ストラテラの効果の持続時間は服用から24時間です。

子どもの場合は1日2回(朝・夕)が推奨されており、

大人は基本的に1日1回でも問題ないです。

内用液剤もあり、カプセル剤が飲みにくい子どもにも飲みやすい物となっています。

インチュニブ

インチュニブはコンサータやストラテラと違い、

小児用(6~17歳)のADHD治療薬となります。

効果自体は、ストラテラもコンサータと同様に多動性、不注意、衝動性の症状を

和らげる効果が期待されます。

服用開始からインチュニブの効果が出るまで期間は1~2週間であり、

効果の持続時間は24時間となります。基本的に服用は1日1回です。

なお、いずれの薬も医師からの処方箋がなければ入手することは出来ません。

効果期間については個人の症状により変化するため、あくめでも目安として考えてください。


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薬の副作用

次に、代表的な薬の副作用を見ていきます。記載以外の症状もありますので、

服用する際は、医師からの説明を十分に理解し、様子がおかしければ、即座に服用を止め、

医師に相談してください。

コンサータ

基本的に医師の指示通りに服用していれば、薬物依存は起こりません。

副作用は子どもで最も多かった副作用としては、食欲低下です。

次点で不眠、頭痛となります。

大人で最も多かった副作用は子どもと同じく食欲低下で、次に多かったのが、

動悸、不眠となります。

ストラテラ

副作用の強さとしてはコンサータよりも軽く、

副作用が発症しても2、3日で治まります。

主な副作用は、眠気、気持ちが悪くなることから発生する食欲低下、頭痛などです。

インチュニブ

副作用として最も出やすいのは傾眠(うとうとする)です。

次点で血圧低下、頭痛と続きます。

インチュニブの成分であるグアンファシンは本来、血圧低下を目的とした薬として

使われていたこともあり、服薬中は十分に様子を見て、めまいやふらつきなどの

異常がないかの確認をしっかりしましょう。

まとめ

今回はADHDに効果のある薬の種類、効果、副作用の概要について見ていきました。

当然、効き目も副作用も個人差があり、人によってはほとんど効果がないものもあります。

ですが、間違ってはいけないことは、冒頭で言ったとおり、

「日々の生活を不自由なく、落ち着いて暮らせるようになる」という目的で

薬は処方されています。

そのため、薬で無理に子どもを落ち着かせるという認識ではなく、

生きやすくなる手助けをするための手段として、

薬が処方されているということをきちんと理解することが大切です。

※私もADHDの子どもがいるため、親御さんの気持ちは痛いほどよくわかります。

 親御さんのケアも含めた記事はいつか書きたいと思っています。

次回は各薬の詳細についてまとめていきます。


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