【発達障害】大人のADHD 発症傾向と対処方法のご紹介

以前の記事で、大人の注意欠陥・多動性障害(ADHD、AD/DH)について

イメージが付いたと思います。

忘れてしまった方は、以下の2点の記事を参照していただければ、

どのような症状が大人のADHDであるか、理解していただけると思います。

前回の更新で、発達障害に関するチェックシートのご紹介をしました。 今回からは各発達障害について、その定義と症状を見ていきたいと思います...
<注意事項> 本チェックシートは18歳以上を対象としたチェックシートとなります。 本チェックシートはあくまで主観的な検査に過ぎず...

今回は大人のADHDについて、発症傾向とその対処方法を見ていきたいと思います。


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大人のADHD 発症傾向について

大人のADHDの発症率

大人のADHDは発症率でいうと、海外の調査では総人口の2.5~4.4%、

国内の調査によると1.65%といわれています。

単純に考えて、30人に1人はADHDであると考えると、

非常に身近な存在に聞こえてきますね。

※参考に子どものADHDは学齢期で3~7%で大人より若干発症率が高くなっています。

また、大人のADHDも子どもとほぼ同じく、以下の3種類が基本的な症状となっています。

・多動性/衝動性

 落ち着きがなく、じっとすることができない、体を小刻みに揺らすといった多動と

 衝動からの失言をしてしまうといった症状です。

・不注意

 簡単なミスが多く何度注意しても治らない事や、

 大切な約束をよく忘れる事があるといった症状です。

・混合型

 上記に上げた、多動性/衝動性と不注意が混在するような症状です。

多動性と衝動性については大人になるにつれ、比較的落ち着く事が多いです。

それに対して不注意については大人になっても収まらず、

そのまま発生し続けるケースが多いです。

というのも、多動と衝動は子どもの時に問題視されやすく、

その際に、改善を目指して小児科等に受診するのですが、

不注意は多動や衝動と異なり、学校生活に支障が出づらく、

そのまま改善されずに、大人になってしまう場合が多々あります。

周りの方もADHDとは思わず、単なる不注意と思い、フォローしてしまうことも

一つの原因となっているようです。

大人になってから、自分自身で様々なことを管理し、遂行していく過程で、

ADHDの不注意症状が顕在化し、悩んでしまう・・・・ということですね。

大人のADHD 対処方法について

では、この3種(多動性/衝動性、不注意、混合型)についての対処方法を見ていきましょう。

対処方法は大きく3点あります。

薬物療法

文字通り、薬の投与による症状の低下です。

ですが、薬物治療は一時的なもので、いわゆる対症療法にすぎません。

そのため、薬物治療と並行して次に述べる環境調整や

ソーシャルスキルトレーニングなどを通して、自身が仕事や生活をしやすい環境を

整えることが大切です。

心理社会的療法(ソーシャルスキルトレーニング)

ソーシャルスキルとは、周囲の人々と上手にコミュニケーションをとるための

社会的な技能のことを指します。

通常は成長とともに自然と身につくものですが、ADHDの子供はもともと対人関係や

集団行動が上手くいかないため、このソーシャルスキルが身につかないまま

大人になってしまうことがあります。

そのため、環境を変えたり、周囲が対応を変えたりしながら、意識して

訓練を重ねていくことでソーシャルスキルを学び、日常生活の中でも上手く

使えるようになることを目的に訓練していくのがソーシャルスキル・トレーニングです。

このトレーニングにより、ADHDの症状が抑えられ、

行動のコントロールがしやすくなります。

環境調整

周囲の環境をADHDの方の症状に合わせて、集中しやすい空間に整えることをいいます。

・タスク管理には携帯のリマインダー機能を活用して予定を忘れないようにする

・仕事をする作業机には無駄なものを一切置かない

・ADHDの方に仕事を依頼する際は簡潔に、少しずつ出すようにする

・苦手な分野の作業については、無理をせずに、他の方にサポートや確認をお願いする

上記のような環境調整を行うことで、不注意や多動・衝動が起きにくくなります。

まとめ

ADHDをはじめとした発達障害の多くは脳に関係しており、

完治させることは非常に難しいです。

そのため、どうしても「この障害とどのように付き合っていくか」という観点で

対処療法を考えることとなってしまっている状況です。

ですが、社会も発達障害についての情報発信が盛んになったことで、

発達障害の方に対する環境整備は多少なりとも整いやすくなっていると思います。

当ブログも微力では有るものの、そういった情報発信の1つとして

頑張っていきたいと思います。


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