本ブログでご紹介する発達障害について、
まずはどのような種類があって、
どのような症状があるのかを簡単にお話させていただきます。
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目次(Contents)
発達障害の種類について
発達障害の特性は上の図のように主に4つの大きなくくりで説明されることが多いです。
- 広汎性発達障害
- 注意欠陥多動性障害
- 学習障害
- 知的障害
それぞれについて見ていきましょう。
※各障害についての詳細については別記事にてまとめる予定です。
広汎性発達障害(PDD)とは
広汎性発達障害(PDD:Pervasive Developmental Disorders)とは、
主に対人関係やコミュニケーションに障害があり、
パターン化した行動に非常に強いこだわりを持つ症候群です。
このPDDの分類は更に細分化すると、
自閉症やアスペルガー症候群、自閉症やアスペルガー症候群に該当しない特定不能なPDD、
小児期崩壊性障害、レット障害の5つに分けられます。
なお、現在では、レット障害以外の4つをまとめて、
「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ADS:Autism Spectrum Disorder)」
というカテゴリでに分類されています。
我が子もこの「自閉症スペクトラム障害」に該当しています。
言葉の遅れとパターン化した行動、興味関心の偏りが著しく、
2歳半になるまで大変苦労しました。
注意欠陥多動性障害(ADHD)とは
注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention Deficit/Hyperactivity Disorder)とは、
注意力の持続が困難(不注意)であり、自己抑制が苦手(衝動性)で、
じっとしていることが出来ない事(多動性)が特徴です。
これらの特徴から、学校の授業を受けられなくなり、
登校拒否や教室外登校になる場合も見受けられます。
ですが、思春期を越えてからは目立ったADHD症状は収まってくる傾向があります。
※完全に治るわけではありません。
また、最近ではADHDとPDDの併発も多く、
慎重な教育的支援と医療支援が必要となっています。
なお、併発する場合はADHDではなく、PDDとして扱われます。
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学習障害(LD)とは
学習障害(LD:Learning Disability)は全般的な知的発達に遅れがないものの、
「読む」「書く」「計算する」等の特定の能力のみが著しく苦手な点が特徴です。
学習障害は正確な判断が難しい障害です。
その理由としては、苦手分野以外の能力に問題が見られない事が多いためです。
正確な診断を行うためには、医学的アプローチと教育的アプローチの
2つの方面から診断を行い、どういった点が障害なのかを特定していきます。
この判断しにくい障害であるがゆえに、
大人になるまで障害であることに気が付かなかったりする場合も多く見受けられます。
知的障害(ID)とは
知的障害(ID:Intellectual Disability)とは
精神遅滞とも呼ばれ、概ね18歳までに生じた知的機能の障害により、
認知能力(理解・判断・思考・記憶・知覚)が全般的に遅れた水準に
とどまっている状態を指します。
一般的に発達検査を実施した際に、知能指数(IQ:Intelligence Quotient)が
70以下であった場合、精神遅滞状態であると判定され、知的障害とみなされます。
※判定の際にはIQだけではなく、生活能力や適応能力も加味して判断されます。
程度 | 知能指数 IQ |
軽度 | 50~70 |
中度 | 35~50 |
重度 | 20~35 |
最重度 | ~20 |
我が子の場合も知的障害でしたので、「新版K式発達検査」という検査方式を用いて、
以下の項目について、現時点での到達状況(3歳程度など)とIQを計測し、
障害の程度を測っていました。
- 姿勢・運動
- 認知・適応
- 言語・社会
- 全領域
まとめ
今回は初回更新でしたので、各障害の特性について書かせていただきました。
いずれの障害も、家族はもとより、地域の方々を始め、教育機関、医療機関や
市区町村の自治体に至るまで、多方面の理解・支援が必要となる障害です。
また、まだまだ発達障害はポピュラーな障害ではありません。
一昔前(1980年代)まではこのような「障害」としてすら認定されていませんでした。
近年になり、やっと発達障害が認知されはじめ、社会の目が届くようになってきましたが、
依然として、その風当たりは厳しく、社会では生き辛い状況であることは否めません。
本ブログの役割としては、そのような発達障害の方々と共に歩むには
どうすればよいかについて考えつつ、より良い方向へ行けるような手助けが出来る事を
目標として、頑張っていきたいと思います。
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